父の日イメージ

父の日の贈り物はネクタイが恒例

幼い頃に父親が家を出ていき、母が女手一つで育ててくれました。
高校生になった頃、母が再婚したいと言って新しい父親を連れてきました。
複雑な年頃だったこともありましたし、実の父親が女を作って出て行ったということもあり新しい父親に対しても不信感がありました。
大学に進学するまで一緒に暮らしてはいても父親という感情はありませんでしたし、友好的な関係を築こうとして一生懸命話しかけてくれても相手にすることはありませんでした。
成績が優秀だったおかげで、名門大学に進学することが可能でしたが、費用面が大きな問題になり進学を諦めようかと思っていたのですが、父が大学合格を誰よりも喜んでくれ費用も心配する必要はないと後押しをしてくれました。
今まで、疎んじて相手にすることもなかった自分に対して恥ずかしく思いましたし、猜疑心の目で見ていたことに対して後悔することにもなりました。
実家に帰省するたびに、少しずつではありますが、父と話をするようになりましたが、今までの比例に対しては恥ずかしさが相まって謝罪をすることはありませんでした。
大学卒業後は大手企業に就職が決まり、生活にも余裕が生まれてきたので、お世話になった父には毎年父の日に新しいネクタイをプレゼントするようにしています。
私を大学に通わせる為に自分は贅沢をせず切り詰めた生活を送っていたので、新しいスーツとネクタイを買うことはありませんでした。
せめてもの感謝の気持ちとして、ささやかではありますが父の日にはネクタイとお酒をプレゼントするのが恒例になっているのですが、「父親としての義務を果たしただけだから気を遣わなくてもいい」と言われ続けています。
仕事も順調でしたし、語学ができるということもあり海外勤務を命じられたのですがその間も毎年父の日にはプレゼントを送り続けていました。
駐在中に現地で日本人男性と知り合い結婚することになったのですが、主人の会社の方針で仕事は辞めてもらいたいと言われてしまいました。
両親の面倒を見るためにも安定した収入が必要だったのですが、結婚を躊躇している私に対して両親は「仕事も大切かもしれないけれど、それ以上に結婚は素晴らしいものだから彼を信用して一緒になりなさい。親の面倒なんか考える必要はない」と背中を押してくれました。
偶然にもこの話を相談したのが父の日の前日だったこともあり、「毎年父の日にはプレゼントをもらっているけど、今年は人生の中で最高のプレゼントになったよ」と言って大変喜んでくれました。

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